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ノイズ



作業時に発生するノイズです。ノイズによって、難聴等、健康への悪影響があります。聴力低下は、労働による健康被害の中でトップだと統計で発表されています。ドイツでは、約500万人の労働者が、難聴のリスクに曝されています。

ノイズが及ぼす人体への影響
大きな音量の音楽や道路の騒音等は、聴力に影響を及ぼします。騒音を受けると、鼓膜から振動が効率的に伝導しにくくなります。作業現場において、長年ノイズを受けると聴覚器官にダメージが蓄積され難聴となり、低下した聴力は元に戻りません。

聴覚は人間の五感の一つであり、情報がインプットされる重要なものです。したがって、ノイズによって集中力の低下や疲労の蓄積、作業効率の低下、注意力の散漫、コミュニケーション力の低下等が起こります。難聴は治療してもあまり回復しないため、聴覚保護は非常に重要です。

規格および暴露対策値
騒音レベルの測定には、特殊なフィルターが用いられます。これは「Aフィルター」と呼ばれます。音の強度はデシベルで表されます。2003年2月、欧州議会および欧州理事会は、EC 指令 2003/10/ECを定めました。この指令では、労働者の受ける騒音暴露限界値が定義されています。騒音の削減について、技術的な対策をとることに重点を置いています。

ドイツでは、騒音に関する指令において、低トリガー値を80 dB、高トリガー値を85 dBと区別しています。

予防対策
ノイズが低暴露対策値を超えた場合、雇用者は聴覚保護具を労働者に支給する必要があります。高暴露対策値に達する、もしくは超えた場合、聴覚保護具を使用する義務が発生します。作業現場において、ノイズの主な発生源はグラインダー等の機械なので、それらに対してノイズの削減処置を施すことが重要です。

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